2011.12.07 Wednesday by スポンサードリンク
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2010.04.29 Thursday by みもり
久々に素晴らしい世界観のファンタジーを堪能。
ホラー小説大賞出身作家なので途中ホラー風味なのも良い。
前半は“穏”(おん)という国での日常とその詳細が賢也中心に描かれる。
“穏”は日本と地続きなのに、地図にはのっていない国。
“穏”の住人もまた外の世界を全く知らず独自の慣習で生活している。
その世界の描写と個人名や地名などのネーミングが素晴らしい。
突飛でなくてもとても“穏”らしい少年少女の名前。
禍々しい感じを存分に表現している地名。
そんななか際だっているのが“風わいわい”
神々しい存在なのに、その名前と気さくな口のききかたで一気に好きになる。
後半はがらりと雰囲気が変わり東京に住む茜の視点で話が進む。
そしてラストへ加速度をつけて一気に物語は展開する。
中盤からは一気読み。
話に一切無駄が無く、怖いところはとことん怖く、酷い女はとことん酷い。
ラストはホントに残りこのページ数で話は収束するの?!と心配になるがスッキリとした終わりで良かった。
他の恒川ワールドも堪能したい。是非。
2011.12.07 Wednesday by スポンサードリンク
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